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【特別寄稿記事】
『OKFestival 2012』 〜オープンソースソフトウェアへの取り組みと活用事例

『OKFestival 2012』 〜オープンソースソフトウェアへの取り組みと活用事例

MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長 赤井 誠さん

今回は、ヘルシンキで開催された『OKFestival 2012』に参加した赤井 誠さんに、このイベントをご紹介いただくとともに、今後の日本での活動についてご紹介いただきます。

Hans Rosling氏 多くの読者の方も参加したこともあるオープンソースカンファレス(OSC)。2012年11月に開催されたOSC会津では、『オープンデータ、オープンガバメント、オープンな社会』というタイトルで、庄司 昌彦(国際大学GLOCOM 主任研究員) 氏が、講演されました。彼のタイトルとして、「Open Knowledge Foundation 日本グループ創設メンバー」とあります。このOpen Knowledge Foundationとは、どういう団体なのでしょうか?

Open Knowledge Foundation (OKF) とは、2004年にRufus Pollock 氏によって設立された英国のNPO法人です。

このOKFが中心となり、2012年9月17日から22日までの6日間、北欧フィンランドの首都ヘルシンキにおいて、1000名以上の参加者を集めた世界最大のオープンナレッジに関するイベントOKFestival 2012が開催されました。オープンナレッジとは、簡単に説明すると、オープンなデータ、アイデア、テクノロジーをつないだ知識の共有といった意味となるでしょう。その具体的な事例は、みなさんがご存じのオープンソースソフトウェアとなります。

なぜ、このように多数の参加者が世界中から集まったのでしょうか? 実は、今、世界的に、オープンガバメントやオープンデータというキーワードで、オープンという言葉が再度注目を浴びつつあるからです。特に、ジャーナリズムの現場では、このキーワードは親和性が高いようで、朝日新聞デジタル(2012年11月9日)では、『オープンデータを使った市民ジャーナリズムの可能性』という記事が掲載されているほどです。これらの文脈で使用されるオープンという用語は、オープンソースの定義をご存じならば、理解しやすいと思います。上記の、「オープンデータ」とは、自由に使えて再利用もでき、誰でも再配布できるデータのことです。例えば、政府が発表する統計データなどの多くは、そのようなデータとなっています。

開催されたOKFestival 2012 は、このOpen Knowledge Foundation、 Aalto Media Factory とFinnish Institute in London がオーガナイザーとなり開催しました。筆者は、このイベントに参加することができましたので、そのイベントを紹介するとともに、今後の日本での活動についても、少し紹介できればと思います。

今回、主催者の計らいで、特別にOKFの代表であるPollock氏に、インタビューすることができました。彼によれば、90年代のオープンソース運動に触発されて、OKFを設立したそうです。それは、OKFのサイトにある「オープンの定義」にも表れています。この定義は、オープンソースイニシアティブが定義する「オープンソース」をベースに決められたそうです。
「オープンな知識というのは、テクノロジーがなくても、今まで存在してのではないか」ということを聞いたところ、Pollock氏は、「デジタルになることで、非常に安価に情報を保存し、共有できるようになったことが大きな違いだ」ということでした。オープンの持っている力を伝えていきたいと熱を持って、話しかけている姿に感動しました。

では、イベントの詳細を紹介しましょう。

赤井 誠

著者紹介:赤井 誠(あかい まこと)

MKTインターナショナル株式会社 代表取締役社長。
日本ヒューレット・パッカード株式会社に入社後、HP-UXやHPソフトウェアの開発に従事。その後、マーケティングに移動し、HP製品だけでなく、各種ISV製品販売推進を担当。サービス事業戦略部門を経て、2003年からLinuxビジネス立ち上げのリーダーとなり、日本HPをLinux No.1ベンダーに導く。ハイパフォーマンス・コンピューティング、VMWare、Microsoft Windows、HP製クラウド管理ソフトウェアのビジネス開発担当を歴任。2010年より、株式会社サイバーリンクスにて新規事業開発に従事。2011年4月 MKTインターナショナル株式会社を起業し、現職。
『マックで飛び込むインターネット』(翔泳社) の執筆以降、ライター活動も実施中。『MySQLクックブック』『JBoss (開発者ノートシリーズ) 』(オライリージャパン) など多数。

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