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【特別対談記事】
株式会社オークニー(LPI-Japanビジネスパートナー)×LPI-Japan

LPICを「ハブ」にPostgreSQL/PostGIS技術者の育成を通しGeospatialに対する貢献を広げたい

株式会社オークニー 代表取締役 森 亮 氏
LPI-Japan理事長 成井 弦

2012年1月、株式会社オークニー様が、LPI-Japanのビジネスパートナー制度に加入されました。オークニー様は、地理情報分野のオープンソースソフトウェア(FOSS4G)を商用として活用した地理情報製品やサービを提供している会社です。また、地理情報分野の国際標準化団体であるOGC(Open Geospatial Consortium)の仕様など、オープンスタンダードを優先して採用し、様々なビジネスデータを地理的に連携させることによってお客様の課題を解決するロケーションインテリジェンスを実現しています。

今回は、オープンソース地理空間ソフトウェアの支援と構築のために設立された「OSGeo財団」の日本支部の代表を務めるなど、地理情報分野のオープンソースコミュニティへの貢献も積極的に行っていらっしゃる代表取締役の森 亮 氏にご登場いただき、LPI-Japan理事長の成井 弦とともに、位置・地理情報技術におけるオープンソースの活用や今後の課題などについてお話いただきました。

01|位置・地理情報技術におけるオープンソースの活用

成井

 この10年間でLinuxは目覚しい躍進を遂げました。現在、パソコンやオフコンの分野ではあいかわらずマイクロソフト社のWindowsが強みを発揮していますが、インターネットを介してつながる先のほとんどはLinuxです。例えば国内では、楽天やmixi、クックパッドなどがそうですし、外資系企業でいえば、Yahoo、Google、salesforce.com、Facebookなどの有名企業のすべてがLinuxを活用しています。

 またミッションクリティカルの分野でも、東京、ニューヨーク、ロンドンの各証券取引所、シカゴの商品取引所のサーバにはすべてLinuxが使われていますし、スーパーコンピュータのほとんどはLinuxです。さらにグローバルな市場を狙う商品のほとんどにもLinuxが組み込まれています。急速に普及しているスマートフォンの分野でも国内外でOSのシェアのトップを占めているのは、GoogleがLinuxをベースに開発したAndroidです。それ以外でも、テレコミュニケーションの分野においては、キャリアグレードLinuxが業界標準になっています。いまやオープンソースなしに、企業の競争力を維持することはできないといってもいいでしょう。

 オークニー様が専門としている位置・地理情報技術では、オープンソースをどうのように活用されているのでしょうか。

 Webテクノロジーはすでに現代の生活のバックボーンとなっていますが、当社が注力しているGeospatialの分野もその中のひとつです。当社では、地理情報分野のオープンソースソフトウェア「FOSS4G」を商用として活用し、クラウドサービスとソリューションの2つの側面から地理情報製品やサービを提供しています。

 具体的には、地理情報を「ロケーションインテリジェンス」とよばれるBtoBの世界で活用することによって、問題点を発見し、解決して効率を良くし、最終的にはビジネスにつなげ、エコなオペレーションシステム構築を支援するアプリケーションやサービスです。

 また最近は、iPhoneやiPadなどの業務活用として、バックエンドをオープンソーステクノロジーで完全に固めながら、しかも使いやすいソリューションの提供にも注力しています。昨年のセールスフォース・ドットコム主催のカンファレンス「Cloudforce 2011Japan」では、Salesforce.comのDBと連携させた地図のプロダクトを発表しました。これはクラウドベースで地理情報とDBが完全に結合しています。

 位置・地理情報技術は、これを上手に活用することで、地域情報の提供や設備の管理を効果的に行うことができます。また、業務データに潜んだトレンドやパターンを可視化することで、すばやい意志決定を促し、最適な行動指針を示すことが可能になります。事業機会の創出や業務効率改善の実現をサポートすることも当社の事業の目的の一つです。

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