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LPIC試験開発担当 長原宏治氏

こちらでは2006年5月19日に発行されたメールマガジン【LPI通信】の寄稿記事の全文を掲載しております。 メールマガジンについての詳細はこちらからどうぞ。

特別インタビュー〜試験開発担当者からのアドバイス

2006年5月19日

今回はLPICの試験開発を担当されており、また「Linuxデバイスドライバ 第3版」など多くの著作物にも関わっている長原 宏治さんから、LPICの学習方法についてアドバイスをしていただきました。

現在どのようなお仕事をなさっているのですか?

長原宏治氏
長原宏治氏

長原氏:日本でのLPICの問題開発に関わる活動を担当しています。もともと知人の紹介だったのですが、Linuxの知識があり、執筆もしている人を探しているということで、お手伝いを始めるようになりました。関わり始めたのは2005年の秋頃からです。

具体的にどのような作業を行っているのですか?

長原氏:実際に出題されている問題文のレビューを行っています。問題におかしなところがないかということのチェックを行っています。チェックされた試験は、βテストの実施などのステップを踏んだ後に、実際に皆さんが受験する試験問題として出題されます。

問題をチェックされていて、どのように感じられますか?

長原氏:いやー、結構難しいなあと思いました(笑)。まず間違いなく、実際に手を動かして勉強しているかどうかが問われていると思います。書籍や問題集だけを見ての座学のみでは、これは解けないだろうなあと感じました。LPICの試験問題のチェックに携わるようになってからは、以前より一層LPIに対する評価が上がりました(笑)。

やはり学習方法も手を動かすことが重要ということでしょうか?

長原氏:問題の意図がそうなっているわけですから、手を動かすことが重要だと思います。実機を使った実習をベースに学び、知識をつけることで、はじめてLPICの試験問題に取り組めるのではないでしょうか。
まず実践的な本を読み始めるところから学習をスタートすると良いと思います。たとえば自宅でサーバーを構築する、いわゆる自宅サーバーの構築から始めるのが効果的だと思います。それも単に構築するだけでなく、ディスククラッシュのようなトラブルも経験して、そこから復旧作業を行って立ち直らせるという段階まで出来るようになったら、そうとうスキルがつくと思いますよ。

問題開発の作業についてのお考えをお聞かせ下さい。

長原宏治氏

長原氏:常にクオリティを高めていくことが重要だと考えています。試験問題の開発はコミュニティメンバーの意見を取り入れ(注)、主にカナダ・アメリカ・ヨーロッパ・日本の開発メンバーやボランティアで作業をしているのですが、もっと、日本のフィードバックを取り入れてもらえるように働きかけていきたいですね。今後もより良いLPIC試験問題を開発できればと思っています。

今後の抱負をお聞かせ下さい。

長原氏:まず感じることは、技術者の育成と教育が大切だということです。
教えていくことだけでなく、若い人の励みになるようなことをしていきたいと考えています。LPICの認定を受けることはゴールではなくあくまでステップです。きちんと実力をつけることがゴールですから、その助けになるように活動していきたいですね。

聞き手および構成:宮原 徹(株式会社びぎねっと)

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