HOME特別インタビュー/寄稿記事LPI本部PresidentがLPICの展望を語る

LPI本部PresidentがLPICの展望を語る

こちらでは2006年1月27日に発行されたメールマガジン【LPI通信】の寄稿記事の全文を掲載しております。 メールマガジンについての詳細はこちらからどうぞ。

特別インタビュー〜LPI本部PresidentがLPICの展望を語る

2006年1月27日

LPICを実施している特定非営利活動法人LPI(本部カナダ・トロント)の社長兼CEOであるJim Lacey氏と、日本国内でのLPICの普及・促進を行っているLPI-Japanの理事長である成井弦氏にお話を伺いました(文中敬称略)。

Laceyさんは昨年11月にLPI本部の社長兼CEOに就任されましたが、それまでのLinuxやLPIとの関わりを教えてください。

LPI本部社長兼CEO Jim Lacey
LPI本部社長兼CEO Jim Lacey

Lacey:Linuxに関わり始めたのは、以前LinuxCareという会社で教育ビジネスに携わっていた頃からになります。様々な企業に対して、自社で開発した教育コンテンツを提供していました。
その後独立して、Linux教育のビジネスを続けて来ました。現在では社員200名程度の会社に成長しています。
LPIとの関わりは4年前からになります。運営に関する様々な議論を行う理事会のメンバーになりました。
そして昨年、ビジネスの方は他の人に任せることにして、LPIの社長兼CEOとしてフルタイムでLPIの活動に携わることになりました。

成井:今回、このようなビジネス経験が豊富なLaceyさんが社長兼CEOに就任したのは、LPIの活動やLPICの役割が次のレベルに進むことにとって、大変大きなプラスだと考えています。

Laceyさんの考える、LPIやLPICの役割を教えてください。

Lacey:LPICはベンダー中立の試験です。ビジネスではある場合にはAというLinuxディストリビューション、別の場合にはBというディストリビューションを使わないといけないというように、要求が変化します。LPICはこのような違いに関係なく、Linuxエンジニアとして知っておくべき技術的な知識を問うということで、様々な企業に受け入れられてきたと思います。
今後は次のレベルへと上がっていく必要があると思っています。今までは技術者として越えなくてはいけないバーを設けて、基礎的なラインを越えているということを認定するという感じでしたが、今後はよりプロフェッショナルなスキルを認定するという方向にしていければと考えています。そういう点ではLPICレベル2やLPICレベル3も重要です。特に日本ではLPICレベル3の要望が多いということなので、その要望に応えられるように努力したいと思います。

成井(左)、Jim Lacey(右)

成井:現在のIT教育の現状を考えると、OSの中身まで教えることができないということが挙げられます。それは教えられる先生がいなかったり、クローズドソースのOSということで教えられる環境が整っていないなど、いくつかの理由が考えられます。
日本のIT全体の底上げを考えると、このあたりをLPICがサポートしていく必要があると思っています。特に教育分野におけるサポート、あるいは教える先生の認定といったことも検討して、LinuxによるOS教育の環境を整備していく必要があると考えています。

日本のLPIC受験者、合格者へのメッセージをお願いします。

Lacey:Linuxは非常に成功した市場へと成長したと思いますが、反面ユーザーニーズが多様化して、難しい市場になっているとも言えます。LPICが、そのような市場で必要とされるLinux技術者であることを認定するためには、皆さんからのフィードバックと、それを反映していく良い循環を作ることが重要と考えています。

聞き手および構成:宮原 徹(株式会社びぎねっと)

その他の特別インタビュー&コラムはこちら

このページのトップへ