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株式会社クロノス 中島能和さん

こちらでは2005年8月5日に発行されたメールマガジン【LPI通信】の寄稿記事の全文を掲載しております。 メールマガジンについての詳細はこちらからどうぞ。

特別インタビュー〜LPIC対策本の生みの親も最初は初心者だった

2005年8月5日

今回は、数々のLPIC対策本の執筆者である、株式会社クロノス 中島 能和さんに書籍執筆の経緯やコミュニティ活動についてお話を伺いました。

最初にLPIC対策本を執筆する事になった経緯を教えてください。

株式会社クロノス 中島能和さん
株式会社クロノス 中島能和さん

元々技術者の採用事務などを担当していたのですが、2001年頃に私も何かIT技術を身につけたくなり、2000年に始まったばかりのLPICを受験することにしました。いざ受験をしようと調べてみると、思った以上に日本語の情報が少なく、それならばと勉強も兼ねて、個人でLPIC対策のメールマガジンを書き始めました。今から思うと、勉強しながら配信をしていた最初の頃のメールマガジンに書いていた内容は、間違えていたこともありましたね。過去に戻れるなら、今からでも直したいです(笑)。
その当時は、LPIC Level1合格者もとても少なかった時期だと思います。そんな中、メールマガジンの配信数が増加するなど、LPIC対策本が必要とされている状況を実感している時に、ちょうど執筆の声を掛けられました。

すでに何冊も執筆されていますが、苦労したことは?

同じ問題は他の本に使えないので、とにかく問題が重複しないようにたくさんの問題を作るのに苦労しました。メールマガジンで出していた模擬問題などと合わせて、これまでLPIC関連は2,000問以上の問題を作ってきました。また、実際の試験問題と重ならないようにする点にも気をつかいました。もちろん、問題作成には、解くことで力がつくように、ポイントを押さえていくことを心がけています。

Level2対策の本もかなり早い段階で執筆されていましたよね?

2002年頃ですが、最初は同人誌のような形でLPIC Level2を紹介しているハンドブックのような冊子を作りました。最初100部用意したのですが、予約だけで売り切れてしまい、慌てて増刷した経緯があります。当時はLevel2に関する情報がほとんどなかったので、貴重な情報だったのだと思います。その後、おそらく世界初となるLevel 2対応の書籍を執筆し出版されました。これは余談ですが、私自身は、対策本がまだ出ていない試験に合格することに喜びを感じる性格なんです(笑)。ただ、自分の書いた対策本で学習して合格した方が、私よりもいい点で合格していたりすると、ちょっと複雑な気持ちがしますね。

振り返って、この本のここを直したいということはありますか?

特定の本というわけではないのですが、もっと実例を載せたいという欲求はありますね。書籍の執筆はどうしても締切があり、時間、ページ数など限られた枠の中での作業となりますので、ある程度試験そのものにフォーカスをあてなければなりません。
そうすると、本当は載せたいのですが、コマンドを叩きながら実際の例を織り込んでいくというのは、難しくなってきます。書籍で補いきれない実例部分は、ご自身の学習の中で、是非身に付けていただきたいですね。

LPICの試験範囲の中で苦手なところなどはありますか?

実はNetNewsやメーリングリストあたりはちょっと苦手です。あまり実際に触れない部分ですし、執筆する時もよく調べて書くのですが、不安に思うこともあります。他にも苦手なところはあったのですが、LPICの学習を進めていく中でずいぶん克服できたと思います。

Level 2を学習する方にアドバイスをお願いします。

Level 2は出題が広範囲にわたっているので、まんべんなく勉強して苦手な箇所をなくすのが重要だと思います。特に出題範囲のトピックに出ているキーワードをすべてしっかり押さえておく事は重要でしょう。あとは、実際にLinuxに触れて試してみることや、対策本で色々と問題を解いてみることも大事なのではないかと思います。LPICを山登りに例えると、Level 1合格で8合目まで来ていて、Level 2合格で頂上まで登り切るという感じですね。Level1をすでに合格されている方は、もう一息なので、是非Level2もトライしてステップアップして欲しいと思います。

すでにコミュニティー活動を支えていらっしゃいますが、今後LPIC関連でやってみたいことはありますか?

これまではLPICに合格するための情報提供をしてきましたが、今後は合格者同士の横の連携を取り、ネットワーク作りをして、合格した後のスキルアップなどのフォローもしていきたいです。『試験に合格してからが本当の勉強』ですからね。LPICは非常に興味深い試験です。現在は『LPICを楽しむblog』というブログも運営していますが、今後もなんらかの形でLPICに関わっていきたいと思っています。

聞き手および構成:宮原 徹(株式会社びぎねっと)

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