HOMELinux道場Linux道場Linux学習環境構築編第12回 仮想ネットワークについて

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第12回仮想ネットワークについて

セミナーなどの際に質問の多い、Linuxの学習環境構築について、いくつかのテーマについて解説していきます。今回は仮想ネットワークについて解説します。

Linuxを学習したい、という理由の一つに、ネットワークについても理解したい、ということも含まれるのではないでしょうか。それぐらい、Linuxとネットワークの関わりは密接であるともいえますし、しっかりとネットワークを理解することが、Linuxの理解を深めることにも繋がります。以前、本コラムでネットワークについて解説しましたが、その時は物理的なスイッチなどを用意することについて説明しました。物理的にマシンを数台用意することができない場合、仮想マシンを用意して、仮想マシンのネットワーク接続は、仮想ネットワークで行います。

仮想マシンが物理マシンをソフトウェア的に実現しているのと同じく、仮想ネットワークも物理ネットワークをソフトウェア的に実現していることになるので、あまり特別なところはありません。ただし、選択肢が非常に多いため、慣れないうちは何をどう設定していいか分からないでしょう。以下、仮想マシンソフトウェアによって呼び方などが違いますが、考え方は一緒なので、用語はそれぞれ読み替えるようにしてください。

  • ブリッジ接続

まず、一番基本的な接続は「ブリッジ」です。ブリッジとは、イーサネットの層で相互に接続することを指します。仮想マシンと外部の物理スイッチ、さらにその先にある物理マシンとイーサネットで直接接続することになります。あたかも、外部の物理スイッチに仮想マシンを直接接続したのと同じ形になります。

  • NAT接続

NATとは、IPアドレスを変換することです。代表的なNAT機器はブロードバンドルーターでしょう。仮想マシンソフトウェアがNATを行うことで、仮想マシンは外部と通信できるようになります。多くのNATがそうであるように、内側から外側へは接続出来ますが、外側から内側へは接続出来ません。

Linuxをサーバとして動かすのであれば、ブリッジ接続がよいでしょう。そうすることで、別のマシンから仮想マシン上で動作しているLinuxに接続することができます。一方で、仮想マシンソフトウェアはデフォルトでNAT接続を選択することが多いので、設定を変更する必要があるでしょう。
また、物理的なネットワークインターフェースが複数ある場合、どのインターフェースとブリッジ接続するのかを設定する必要があるので、適切なインターフェースを選んでください。

宮原 徹

コラム執筆/宮原 徹

中央大学法学部法律学科卒。
日本オラクル株式会社でのLinux版Oracleのマーケティングに従事後、2001年株式会社びぎねっとを設立。Linuxをはじめとするオープンソースの普及活動を積極的に行い、IPA「2008年度 OSS貢献者賞」を受賞。
LPIC関係の活動では、『Linux標準教科書』『Linuxサーバー構築標準教科書』の監修、執筆や、LPI-Japan発行のメールマガジンにも例題解説などを寄稿している。

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