HOMELinux道場Linux道場Linux学習環境構築編第5回 クラウドサービスを利用してみる

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第5回クラウドサービスを利用してみる

セミナーなどの際に質問の多い、Linuxの学習環境構築について、いくつかのテーマについて解説していきます。今回は学習環境構築の選択肢として紹介した「クラウドサービスを利用してみる」について解説します。

1回目に、以下のように解説しました。

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D) クラウドサービスを利用してみる
現在、様々なクラウドサービス上でLinuxがすぐに使えるようになっているので、これらのサービスを利用してみるのも選択肢の一つとなるでしょう。
CPUやメモリが少なければ、一定期間無料で使えるサービスなども存在しています。とりあえず、コマンド操作などを覚えたいのであれば、手っ取り早い方法といえます。
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クラウドサービスは、その性質上、ライセンス料がかからない、あるいは低コストであるLinuxが多く使われることもあり、どのサービスでも必ずLinuxが用意されています。ただし、LinuxをOSとして1からインストールするのではなく、すでに最低限のセットアップが行われている状態での提供となるので、インストールについて学習するのにはあまり向いていません。

また、最低限の環境しか用意されていませんから、必要となるサービスを動かすためのパッケージなどは、yumコマンドやapt-getコマンドなどを使って自分でインストールしていく必要があります。

一方で、メリットとしてはグローバルIPアドレスが割り当てられているなど、正式にドメイン名を取得して、Webやメールなどのサービスを動作させてみたい学習者には、最初から敷居が低い状態を提供してくれます。

使っただけしか課金されないのも、初期投資が少なくてすみますが、間違えて動かしたままにしてしまうと、どんどんと課金されてしまうので注意が必要です。

クラウドサービスの利用は、まったくの初学者には勧められませんが、手元の環境で一通りの学習を終えた後、実際のインターネットに接続したサービスを提供するサーバーを構築したい人にとっては、手っ取り早い手段と言えるでしょう。ただ、その際には、セキュリティなどにも気を配る必要がありますし、できればそのクラウドサービスに詳しい人に色々と教えてもらいながら学習を進められるのが良いのは言うまでもありません。

宮原 徹

コラム執筆/宮原 徹

中央大学法学部法律学科卒。
日本オラクル株式会社でのLinux版Oracleのマーケティングに従事後、2001年株式会社びぎねっとを設立。Linuxをはじめとするオープンソースの普及活動を積極的に行い、IPA「2008年度 OSS貢献者賞」を受賞。
LPIC関係の活動では、『Linux標準教科書』『Linuxサーバー構築標準教科書』の監修、執筆や、LPI-Japan発行のメールマガジンにも例題解説などを寄稿している。

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