HOMELinux道場Linux道場Linux学習環境構築編第2回 古くなったWindowsマシンの転用

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第2回古くなったWindowsマシンの転用

セミナーなどの際に質問の多い、Linuxの学習環境構築について、いくつかのテーマについて解説していきます。今回は学習環境構築の選択肢として紹介した「古くなったWindowsマシンを転用する」について解説します。

まずは前回のおさらいから。前回、以下のように解説しました。

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A) 古くなったWindowsマシンを転用する
そのようなマシンがあるならば、最も手っ取り早い方法です。ただし、機種によってLinuxを動作させるのに苦労する場合があります。苦労するのはグラフィック周りとネットワークです。特に無線LANはこれまで設定が難しかったのですが、新しいディストリビューションではNetworkManagerという仕組みが採用されており、比較的簡単に無線LANでネットワーク接続ができるようになりました。
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ポイントはグラフィックとネットワークです。

まずグラフィックですが、以前に比べるとLinuxディストリビューションのインストーラーが優秀になったため、自動認識によって使用しているグラフィックチップの種類を判別し、最適な設定でインストールを行ってくれます。ただし、「統合チップセット」と呼ばれるグラフィックチップを個別に持たないマシンの場合、思ったように綺麗な画面で出ない可能性もあります。このような場合、画面の綺麗さや表示のアクセラレーションを期待せず、汎用的な「VESA」ドライバーで動作させる、あるいは思い切ってGUIは使わず、コマンドラインのみ(ランレベル3)で利用する、といった割り切りも必要です。このあたりの解決は特に初学者の人には困難なので、まずは本筋であるLinuxの学習、サーバー構築の学習ができる必要最低限の環境作りに集中すべきでしょう。

どちらかというと重要なのはネットワークで、ネットワークが利用できないと、特にサーバー構築関係の学習が難しくなります。マシンに内蔵されている有線ネットワークインターフェースのチップがきちんと認識されれば特に問題ありませんが、上記の通り無線LAN関係はなかなか手強い場合があります。こちらも、無線LANがどうもうまく動作しない場合には、思い切って有線LANのみで使う、さらに内蔵インターフェースがうまく動作しない場合には、USB接続やPCI接続などのインターフェースを増設して使うなどの割り切りが必要かと思います。最近ではUSB接続のネットワークインターフェースも意外とLinuxで利用できるようです。もし、気になるインターフェースがあれば、「型番 Linux」などで検索して、利用実績が無いか探してみるとよいでしょう。

これらの問題が解決できれば、古くなったマシンの転用はLinux専用で利用できるので、学習環境としては最適です。場合によっては、Linux動作実績のある古いマシンを誰かから譲ってもらうなどができると、安心して学習が進められるので、持っていそうな人に聞いてみるといいかもしれません。

宮原 徹

コラム執筆/宮原 徹

中央大学法学部法律学科卒。
日本オラクル株式会社でのLinux版Oracleのマーケティングに従事後、2001年株式会社びぎねっとを設立。Linuxをはじめとするオープンソースの普及活動を積極的に行い、IPA「2008年度 OSS貢献者賞」を受賞。
LPIC関係の活動では、『Linux標準教科書』『Linuxサーバー構築標準教科書』の監修、執筆や、LPI-Japan発行のメールマガジンにも例題解説などを寄稿している。

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