合格者の声
今回の合格者は2009年6月にLPICレベル3を取得した鈴木さんです。普段はシステムの運用管理に携わり、インシデントの一次対応などをしているそうです。システムの不具合に対応するには幅広い知識が必要となるため、LPIC以外にもCCNAやORACLE MASTERも取得するなど、積極的に資格に挑戦しています。
LPICレベル3合格者の鈴木浩一さんと上司の松本貴之さん(株式会社フェス)

鈴木浩一さん
「LPICレベル3取得はリーダーとして顧客からの信頼性の向上や職場の士気高揚につながりました!」
現在の業務を教えてください
私が所属するフェスはセゾン情報システムズが100%出資する子会社です。主に大規模データセンターの運用やオペレーション、コールセンターなどを請け負っています。私が現在担当する業務もシステム運用管理で、いわば「インフラのSE」をしています。システムを監視し、インシデントが発生すれば一次対応を行うのが私の役目です。問題の原因となりそうなところを見極め、場合によっては関係するチームや会社に状況を伝達します。
LPICを受験したきっかけは?
配属された職場でUnixやLinuxサーバーを使うことが多いので、UnixやLinuxの勉強を始めることにしました。ほぼゼロからのスタートで体系的に学びたかったので、何かの資格を目指そうと考えました。
そこで目指そうと思ったのがLPICだったのですね。
LPICは参考書もよくまとまっていて、インストールしながら学べるようになっているので、実践力をつけるにはよかったです。
LPICレベル1に合格するまでの勉強期間は?
LPICレベル1に挑戦したのは2005年ごろです。使わなくなったノートパソコンにRed Hatをインストールし、独学で集中的に行いました。2週間で1科目合格するペースでしたから、2ヶ月でLPICレベル2まで一気に取得できました。
LPICレベル3に挑戦しようとした理由を教えてください。
2008年に現在の職場に配属が決まり、LPICレベル3のLDAPやsambaなどになじみが出てきて挑戦しようと思うようになりました。実を言うと、OS関係はあまり得意ではないと感じていたのですが、やはり知識は幅広く持つ必要があると思い受験に踏み切りました。
LPICの受験対策で学んだことはLinux技術者として役に立ちましたか?
LPICレベル3を取得し、すぐには効果を実感できませんでしたが、考えてみると業務がよりよく把握できるようになったと感じています。あと自分への自信につながりました。合格直後の「受かった!」という感激もさることながら、「次も挑戦しよう」という意欲につながっています。

上司の松本貴之さん
LPICを取得して得たメリットとは?
顧客からの信用です。保守要員を求める顧客企業の関心事項は「このエンジニアは何ができるか」であり、エンジニアは客観的な指標でスキルを示せなくてはなりません。いくら周囲が「彼はできますよ。頑張っていますよ」だけでは分かりませんから。
その点、LPICは多くの運用現場で「実践力を測るのにいい指標」として信頼があります。取得したレベルを示せば顧客は安心してエンジニアの力量を推し量ることができます。
またリーダーとしての信頼性や職場の士気向上にもつながりました。私がLPICレベル3に合格したと伝えると、部下たちは「マジすか!」と目の色を変えていましたよ(笑)。上司が積極的に資格を取得する姿は部下にいい影響を与えています。
最近のLinux/OSS動向について、どう感じていますか?
まだ主流ではないにしても、OSSの採用が増えていくのは間違いないと思います。なぜならLinux/OSSはパッチが出るのが早いですし、技術の進展も早いです。それだけ頭数が、つまり頭脳がコミュニティに集まっているので当然ですね。またソースがオープンなのでサーバーや用途に合わせたチューニングも可能となるのもLinux/OSSの優位性です。
Linuxを学ぼうとするエンジニアにアドバイスはありますか?
最近では新しく導入されるサーバーはLinuxをベースにしたものが増えており、それに伴いLinuxを学習するエンジニアも増えてきているようです。知識の有無で運用の質が大きく変わるので、必要なことだけを学ぶのではなく、体系的に学んでおいたほうがいいと思います。未経験者であれば特に、です。何かトラブルが起きてからでは学ぶのは遅すぎますから。
私は資格とは一種のコミュニケーションツールではないかと考えています。資格で広範に知識を得たことで、顧客からの信頼を高め、技術者間のコミュニケーションも円滑にできるようになりましたので。今後も積極的にスキルアップを目指していこうと思います。
上司の松本さんから見て、鈴木さんの学習意欲はどうですか?
とても熱心です。夜勤明け後なのに、会社で実機を使い勉強をしている姿をよく見かけます。そして昼間の勤務を終えた同僚と飲みに行ったり、タフですよ。
御社はエンジニアに資格取得を積極的に推奨しているそうですね。

松本貴之さん(左)と鈴木浩一さん(右)
会社としてはエンジニアが資格取得をしていると受注にも影響しますので、資格取得を奨励しています。資格手当もあります。資格を取得してから一定の期間、給料に資格手当を上乗せしています。もちろんLPICも対象です。
エンジニアにしても資格を取得していれば高い単価で仕事を請け負うことができて、より高度な仕事をまかせられてキャリアアップにもつながります。
現在エンジニア社員の技術力向上の一環として、社内向けの運用技術者試験を企画しているところです。これは技術力の査定が目的ではなく、弱点を見極めるためです。現在の業務や将来のキャリアパスで不足しているものがあれば、そこを補う必要があります。社員の教育やスキルアップの一助になればと考えています。
インタビュアー:加山恵美(ライター)





















