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201試験の例題と解説

206.2 バックアップ操作

今回は201試験の試験範囲から、「206.2 バックアップ操作」についての例題を解いてみます。

■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。

<206.2 バックアップ操作>
重要度 3

<説明>
重要なシステムデータをバックアップするシステムツールを使用する。

<主要な知識範囲>
・バックアップに含める必要があるディレクトリについて知っている
・Amanda、Bacula、Bareos、BackupPCなどのネットワークバックアップソリューションについて知っている
・テープ、CD-R、ディスク、またはその他のバックアップメディアの利点と欠点を知っている
・部分的および手作業によるバックアップを実行する
・バックアップファイルの整合性を確認する
・バックアップを部分的または完全に復元する

<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
/bin/sh
dd
tar
/dev/st* and /dev/nst*
mt
rsync

■例題

rsyncコマンドで/etcディレクトリ配下すべてのデータを、/data/backup/etcとしてバックアップしたい。
なお権限情報やシンボリックリンクは保持するものとします。
また/data/backup/etcディレクトリは既に存在しているものとします。
この場合に適切なコマンドを選択してください。

1. rsync /etc /data/backup/etc/
2. rsync -r /etc/ /data/backup/etc/
3. rsync -a /etc/ /data/backup/etc/
4. rsync -a /etc  /data/backup/etc/

※この例題は実際の試験問題とは異なります。

解答と解説

答えは 「3. rsync -a /etc/ /data/backup/etc/」です。

rsyncコマンドは、ファイルやディレクトリのデータコピーを行うことができるソフトウェアです。
単なるコピーだけではなく、差分同期や遠隔地へのコピーを行うことができるため、バックアップ用途に
よく利用されます。

rsyncコマンドの主なオプションは以下の通りです。

-r … ディレクトリを再帰的にコピーします
-l … シンボリックリンクをシンボリックリンクとしてコピーします
-p … パーミッションを保持します
-t … mtimeを保持します
-g … グループを保持します
-o … オーナーを保持します
-D … デバイスファイル・特殊ファイルを同じ状態でコピーします
-e … 特別なシェルを指定します。sshを指定した場合、sshプロトコルで遠隔地にコピーが行えます
-a  … - rlptgoDの引数を指定した場合の動きになります
--delete … コピー元に存在しないコピー先のファイルを削除します

またrsyncは、指定するディレクトリの末尾に/(スラッシュ)付与するかどうかで、動作が変化するという特徴があります。

例えば/data/etc/というディレクトリが存在する状態で、「rsync /etc /data/etc/」を実行した場合、「/data/etc/」配下に/etcがコピーされ「/data/etc/etc/」となります。

「rsync /etc/ /data/etc/」を実行した場合は、「/data/etc/」配下に/etc/配下のファイルがコピーされます。つまり「/data/etc/passwd」などのパスにファイルがコピーされるということになります。

例題でも「/data/backup/etc」ディレクトリは既に存在しているという前提があるため、/etc配下のファイルのみをコピーする「3. rsync -a /etc/ /data/backup/etc/」が正解になります。

その他の選択肢の解説は以下の通りです。


1. rsync /etc /data/backup/etc/

このコマンドでは、ディレクトリを再帰的にコピーすることはできません。

2. rsync -r /etc/ /data/backup/etc/

このコマンドは再帰的にコピーは行えますが、権限情報などを保持することができません。

4. rsync -a /etc  /data/backup/etc/

このコマンドを実行した場合、コピー先は「/data/backup/etc/etc」となります。


rsyncコマンドのパスの指定方法は、間違えてしまうと想定していた場所とは違う場所に、コピーがされてしまうことがあります。意識して違いを覚えて、使うようにしましょう。

■例題作成者
株式会社デージーネット ソリューション開発部    森 彰吾 氏



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