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201試験の例題と解説

204.2 記憶装置へのアクセス方法を調整する

今回は201試験の試験範囲から「204.2 記憶装置へのアクセス方法を調整する」についての例題を解いてみます。

■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。

<204.2 記憶装置へのアクセス方法を調整する>
重要度 2

<説明>
各種ドライブをサポートするようカーネルオプションを設定する。これには、iSCSIデバイスを含む、ハードディスク設定を表示および変更するソフトウェアツールが含まれる。

<主要な知識範囲>
・ATAPIおよびSATAを含むIDEデバイス用にDMAを設定するツールとユーティリティ
・システムリソース(割り込みなど)を操作または分析するツールとユーティリティ
・sdparmコマンドとその利用法について知っている
・iSCSIのツールとユーティリティ

<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・hdparm, sdparm
・tune2fs
・sysctl
・/dev/hd*, /dev/sd*
・iscsiadm, scsi_id, iscsid and iscsid.conf
・WWID, WWN, LUN numbers


■例題
Linuxのストレージの説明として間違っているものを選びなさい。

1. SCSIデバイスは認識された順番に/dev/sdaからデバイス名が割り振られる
2. デバイス名に依存しない識別法法としてUUIDやWWIDなどの利用が考えられる
3. iSCSIデバイスを利用するにはiSCSIイニシエーターが必要となる
4. iSCSIデバイスに接続すると/dev/hdaデバイスが作成される

※この例題は実際のLinuC試験とは異なります。

解答と解説

答えは 4. iSCSIデバイスに接続すると/dev/hdaデバイスが作成される です。

Linuxカーネルはシステム起動時にストレージデバイスを認識、初期化し、デバイス名を割り当てていきます。SCSIデバイスの場合、割り当てられたSCSI IDの順番などに従って/dev/sdaからデバイス名が割り当てられていきます。そのため、新しいディスクが増設されたり、使用していたディスクが取り外されるなど、以前と異なるSCSI ID認識順になると、デバイス名が変わる可能性があります。

このような問題を回避するために、たとえばmountコマンドが使用する/etc/
fstabでは、デバイス毎に一意に決定されるUUIDやWWID、WWNなどを使用するようになっています。

○/etc/fstabの例
UUID=f53edd55-a9d3-47e4-836f-10e403d9db5a /boot ext4 defaults 1 2

/bootにマウントされる領域は、実際には/dev/sda1というデバイスですが、UUIDを使用して一意に決まるように設定されています。

iSCSIはTCP/IPを利用して、iSCSIターゲットと呼ばれるストレージを外部ブロックデバイスとして使用する仕組みです。LANで接続されていますが、デバイスの操作にはSCSIコマンドを使用する規格となっています。iSCSIを利用するマシンには、iSCSIイニシエーターをインストール、設定する必要があります。Linuxではiscsidなどが利用可能です。

iSCSIは接続がネットワーク経由であるだけなので、接続したiSCSIデバイスは/dev/sdcなど、認識順に従ってSCSIデバイスとしてデバイス名が割り当てられます。ただし、複数経路を使って接続する「マルチパス接続」の場合、同じデバイスに対して複数のデバイス名が割り当てられてしまいますので、
WWIDを調べて、同一のデバイスに対してマルチパス接続であることを認識させるなどの設定が必要になる場合があります。

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