HOMEサンプル問題・例題解説201試験の例題と解説201.3 カーネル実行時における管理とトラブルシューティング

201試験の例題と解説

201.3 カーネル実行時における管理とトラブルシューティング

今回は201試験の試験範囲から「201.3 カーネル実行時における管理とトラブルシューティング」についての例題を解いてみます。

■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。

<201.3 カーネル実行時における管理とトラブルシューティング>
重要度 4

<説明>
2.6.xまたは3.xカーネルとそのロード可能なモジュールについての管理や照会ができる。ブートおよび実行時の一般的な問題を特定および修正することができる。udevを使用したデバイスの検知と管理について理解する。
これには、udevルールのトラブルシューティングが含まれる。

<主要な知識範囲>
・コマンドラインユーティリティを使用して、現在実行中のカーネルおよびカーネルモジュールに関する情報を取得する
・手作業でカーネルモジュールをロードおよびアンロードする
・モジュールをアンロードできるタイミングを判断する
・モジュールが受け取るパラメータを判断する
・モジュールをファイル名ではなく別の名前でロードできるようにシステムを設定する
・/proc filesystem
・/, /bootおよび /lib/modules の内容
・利用可能なハードウェアに関する情報を分析するツールおよびユーティリティ
・udevルール

<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・/lib/modules/kernel-version/modules.dep
・/etc内のモジュール設定ファイル
・/proc/sys/kernel/
・/sbin/depmod
・/sbin/rmmod
・/sbin/modinfo
・/bin/dmesg
・/sbin/lspci
・/usr/bin/lsdev
・/sbin/lsmod
・/sbin/modprobe
・/sbin/insmod
・/bin/uname
・/usr/bin/lsusb
・/etc/sysctl.conf, /etc/sysctl.d/
・/sbin/sysctl
・udevmonitor
・udevadm monitor
・/etc/udev


■例題
Linuxカーネルの管理の解説として間違っているものを選びなさい。

1. カーネルモジュールを手動でロードして障害の切り分けを行う
2. dmesgコマンドでカーネル起動時のエラーを特定する
3. lsmodコマンドでハードウェア上のデバイス情報を取得する
4. udevadmコマンドでudevの設定状況を確認する

※この例題は実際のLinuC試験とは異なります。

解答と解説

答えは 3. lsmodコマンドでハードウェア上のデバイス情報を取得する です。

Linuxカーネルは、カーネル本体とモジュールに分かれており、多くのディストリビューションではカーネル本体はコンパクトに、そしてハードウェア毎に異なるデバイスに対応したドライバや、カーネルの機能をモジュールとして別途ロードするようになっています。

システムで必要となるモジュールは、システム起動時に自動的にロードされますが、使用しているハードウェアによっては正しくモジュールがロードされないなどの問題が発生することがあります。

もし、障害が発生しているデバイスや、そのデバイスが使用するモジュールが分かっているのであれば、insmodコマンドやmodprobeコマンドを使って、モジュールを手動でロードしてみて、その時の動作を確認してみるといいでしょう。

障害を起こしていると思われるデバイスについての詳細な情報が分からない時には調査が必要ですが、一番最初の手がかりはdmesgコマンドを使って、カーネル起動時に出力されたメッセージを確認して、問題らしきものが見当たらないかを探ってみるところから始めるといいでしょう。

デバイス関係でのトラブルで多いのが、割り込み等のバッティングが発生していることです。lspciコマンドやlsdevコマンドを使って、ハードウェアの情報を収集するとよいでしょう。その際に、障害が発生しているマシンのみだとトラブルの切り分けが難しくなるので、同機種のマシンを用意して比較したり、デバイスをハードウェア的に外すなどを行って、問題の特定がしやすいように絞り込んでいくことも必要になります。

lsmodコマンドは、ロードされているモジュールの一覧および使用状況、依存関係などを確認するためのコマンドです。モジュールのロードの有無などの確認に役立ちます。

使用可能になったデバイスは、udevの仕組みで管理されています。udevの状況を確認するのは、設定ファイルを見るほか、udevadmコマンドで状態の確認などが行えるので、トラブル解決の材料とすることができるでしょう。

  • 今回の解説について、理解できないポイントがあればどんどん質問を。
  • 採用になった方にはLPI-Japanオリジナルの記念品を贈呈します。
  • ご質問・ご意見はこちら
  • ※上記の解説とその内容については、例題作成者の監修です。
    内容や試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了解ください。

このページのトップへ