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201試験の例題と解説

205.1 基本的なネットワーク構成

今回は201試験の試験範囲から「205.1 基本的なネットワーク構成」についての例題を解いてみます。

■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。

<205.1 基本的なネットワーク構成>
重要度 3

<説明>
ネットワークデバイスを設定し、有線または無線のローカルネットワークと、
広域ネットワークに接続する。これには、1つのネットワーク内でさまざま
なサブネットと通信することが含まれる。

<主要な知識範囲>
・Ethernetネットワークインターフェイスを設定および操作するユーティリティ
・無線ネットワークを構成する

<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・/sbin/route
・/sbin/ifconfig
・/sbin/ip
・/usr/sbin/arp
・/sbin/iwconfig
・/sbin/iwlist


■例題
ARPの説明として間違っているものを選びなさい。

1. ARPは指定されたIPアドレスを持つネットワークデバイスのMACアドレスを調べるためのプロトコルである
2. ARPはブロードキャストを使用しているので、ルーターを越えられない
3. arpコマンドを使用することでARPテーブルの参照が行える
4. ARPテーブルから情報を消去するにはarpdelコマンドを使用する

※この例題は実際のLinuC試験とは異なります。

解答と解説

答えは 4. ARPテーブルから情報を消去するにはarpdelコマンドを使用する です。

ARP(Address Resolution Protocol)は、IPアドレスとネットワークデバイスのMACアドレスの対応を調べるためのプロトコルです。IP通信を行いたいホスト(送信元ホスト)は、通信したいIPアドレスを持つホスト(送信先ホスト)のネットワークデバイスを調べるために、ARPはブロードキャストで応答を要求します。指定されたIPアドレスを持っているホストは、自分のMACアドレスを返答します。これにより、送信先ホストのMACアドレスが判明し、イーサネットフレームのヘッダーに送信先のMACアドレスを設定できるようになります。

ARPはブロードキャストのため、ルーターを越えることはありません。ルーターの先にあるホストと通信するには、ルーターのMACアドレスをARPで調べて、ルーターに宛ててイーサネットフレームを送信する必要があります。つまり、以下の2パターンとなります。

1) 同じネットワークアドレスを持つIPアドレス宛てはARPで直接調べる
2) 異なるネットワークアドレスを持つIPアドレス宛てはARPでルーターを調べる

ARPで調べたIPアドレスとMACアドレスの対応関係は、ARPテーブルに一定時間保存されますが、すぐに削除したい特には、arpコマンドに-dオプションを付けて実行します。

○arpコマンドによるARPテーブルの情報の削除
ARPテーブルを確認
# arp -a
? (xxx.xxx.xxx.1) at xx:xx:xx:12:34:56 [ether] on eth0
? (xxx.xxx.xxx.2) at xx:xx:xx:78:9A:BC [ether] on eth0

PINGを打つ
# ping xxx.xxx.xxx.3
PING xxx.xxx.xxx.3 (xxx.xxx.xxx.3) 56(84) bytes of data.
64 bytes from xxx.xxx.xxx.3: icmp_seq=0 ttl=64 time=0.970 ms
64 bytes from xxx.xxx.xxx.3: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.196 ms

--- xxx.xxx.xxx.3 ping statistics ---
2 packets transmitted, 2 received, 0% packet loss, time 1000ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.196/0.583/0.970/0.387 ms, pipe 2

ARPテーブルを確認
# arp -a
hostname (xxx.xxx.xxx.3) at xx:xx:xx:DE:F0:12 [ether] on eth0
? (xxx.xxx.xxx.1) at xx:xx:xx:12:34:56 [ether] on eth0
? (xxx.xxx.xxx.2) at xx:xx:xx:78:9A:BC [ether] on eth0

ARPテーブルから情報を削除
# arp -d xxx.xxx.xxx.3

ARPテーブルを確認
# arp -a
hostname (xxx.xxx.xxx.3) at <incomplete> on eth0
? (xxx.xxx.xxx.1) at xx:xx:xx:12:34:56 [ether] on eth0
? (xxx.xxx.xxx.2) at xx:xx:xx:78:9A:BC [ether] on eth0


ARPテーブルから情報を削除すると、完全に削除されるのではなく、<incomplete>という状態で維持されます。しばらく経った後に削除されます。

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  • ※上記の解説とその内容については、例題作成者の監修です。
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