102試験の例題と解説
109.4クライアント側のDNS設定
今回は102試験の試験範囲から、「109.4 クライアント側のDNS設定」についての例題を解いてみます。
■例題
/etc/resolv.confファイルに検索ドメイン名を設定するオプションを選びなさい。
1. nameserver
2. search
3. defaultdomain
4. nslookup
※この例題は実際のLPIC試験とは異なります。
■例題
/etc/resolv.confファイルに検索ドメイン名を設定するオプションを選びなさい。
1. nameserver
2. search
3. defaultdomain
4. nslookup
※この例題は実際のLPIC試験とは異なります。
解答と解説
答えは 2. search です。
DNSに対する名前解決の設定は、/etc/resolv.confファイルに記述します。searchオプションにドメイン名を記述することで、検索する名前を指定する際にドメイン名を省略することができます。
◆○/etc/resolv.conf設定例
serarch lpi.or.jp
nameserver 127.0.0.1
このように設定されていると、host.lpi.or.jpを名前解決する際に、以下のような記述ができます。
◆○nslookupコマンド実行例
$ nslookup host
Server: 127.0.0.1
Address: 127.0.0.1#53
Name: host.lpi.or.jp
Address: 192.168.0.1
ただし、digコマンドの場合には、以下のようにエラーが出てしまいます。
◆○digコマンド実行例
$ dig host
; <<>> DiG 9.2.4 <<>> host
;; global options: printcmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NXDOMAIN, id: 33086
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 0, AUTHORITY: 1, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;host. IN A
;; AUTHORITY SECTION:
. 10800 IN SOA a.root-servers.net. nstld.verisign-
grs.com. 2010062800 1800 900 604800 86400
;; Query time: 5 msec
;; SERVER: 127.0.0.1#53(127.0.0.1)
;; WHEN: Mon Jun 28 21:06:18 2010
;; MSG SIZE rcvd: 97
digコマンドの場合、指定するホスト名はFQDNであると見なされるので、/etc/resolv.confの記述は利用されないわけです。
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