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101試験の例題と解説

101.3ランレベルの変更とシステムのシャットダウンまたはリブート

今回は、101試験の出題範囲から「 101.3 ランレベルの変更とシステムのシャットダウンまたはリブート」についての例題を解いてみます。

■例題
システムのデフォルトのランレベルを定義しているファイルとして正しいものを選びなさい。

1. /etc/fstab
2. /etc/grub.conf
3. /etc/inittab
4. /etc/mtab
5. /etc/rc.d/rc.local


※この例題は実際のLinuC試験とは異なります。

解答と解説

答えは 3. /etc/inittab です。

Linuxシステムでは、ランレベルによって、システムの状態を設定します。
ランレベルは、以下のように定義されています。

0 システム停止
1 シングルユーザーモード
2 ネットワーク無しマルチユーザーモード
3 マルチユーザーモード
4 未使用
5 Xを使用したGUI
6 再起動
0と6はシステムを停止したり、再起動するために使用されるランレベルで、

0 = shutdown -hの実行
6 = shutdown -rの実行

によってそれぞれのランレベルに移行します。

システム起動時には、/etc/inittabファイルに記述されている値によって起動直後のランレベルが設定されます。

○デフォルトがランレベル3に設定されている例
id:3:initdefault:

この値を書き換えれば、起動時に自動的にX Window Systemを起動するような設定に変更できます。

指定されたランレベルで行う初期化処理は、/etc/inittabの以下の記述によって処理されています。

---
# System initialization.
si::sysinit:/etc/rc.d/rc.sysinit

l0:0:wait:/etc/rc.d/rc 0
l1:1:wait:/etc/rc.d/rc 1
l2:2:wait:/etc/rc.d/rc 2
l3:3:wait:/etc/rc.d/rc 3
l4:4:wait:/etc/rc.d/rc 4
l5:5:wait:/etc/rc.d/rc 5
l6:6:wait:/etc/rc.d/rc 6
---

まず共通の初期化処理として/etc/rc.d/rc.sysinitが実行され、次に指定されたランレベルを引数として/etc/rc.d/rcが実行されます。/etc/rc.d/rcは、内部的に/etc/rc.d/rc○.dの中にあるスクリプトを順次実行するようになっています。
※○はランレベルの数字

これらはすべてシェルスクリプトで記述されているので、流れを逐一追ってみるとよいでしょう。

ちなみに、なぜランレベル5でXが起動するかというと、/etc/inittabファイルに次のような記述があるからです。

○/etc/inittabに記述されたX起動の指示

# Run xdm in runlevel 5
x:5:respawn:/etc/X11/prefdm -nodaemon

ここで指定されている/etc/X11/prefdmはシェルスクリプトで、好みのディスプレイマネージャー(xdmやgdm、kdmなど)を起動する処理を行っています。

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