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101試験の例題と解説

102.2 ブートマネージャのインストール

今回は101試験の試験範囲から「102.2 ブートマネージャのインストール」についての例題を解いてみます。

■例題
ブートマネージャーの説明として間違っているものを選びなさい。

1. MBRはハードディスクの先頭部分にあり、起動時に最初に読み込まれる
2. Linuxを起動する際に使用するカーネルやinitrdを切り替えることができる
3. 起動時のランレベルを指定することができる
4. GRUBを導入した環境ではWindowsは起動できない

※この例題は実際のLinuC試験とは異なります。

解答と解説

答えは 4. GRUBを導入した環境ではWindowsは起動できない です。

ブートマネージャーは、システム起動を行うソフトウェアです。電源投入後に呼び出され、Linuxカーネルをメモリの読み込み、実行可能にするまでを担当します。IAアーキテクチャのマシン(一般的なPC)でLinuxを起動する場合にはGRUB 2(以下、GRUBと記述)が主に使用されています。以下の解説は、一般的なPCであることを前提にしています。

PCは電源投入後、BIOSが起動し、起動に使用するデバイスを選択します。ほとんどの場合はハードディスクでしょう。ハードディスクの先頭部分(512バイト)の領域をMBRと呼びます。MBRには、ディスクのパーティション情報と、一番最初に呼び出されるIPL(Initial Program Loader)が記録されています。GRUBはこのMBRにインストールされますが、非常に小さい領域のため、起動するためのカーネルやinitrdを切り替えたりする機能を持つ本体を別途呼び出すようにしています。GRUBの動作の仕組みについての詳細は、以下のアドレスに詳しいので参考にして下さい。

○GRUB - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/GRUB


GRUB本体が起動すると、/boot/grub/menu.lstの内容に基づいた起動メニューが提供されます。必要に応じて起動項目をその場で編集して起動することもできます。たとえばシングルユーザーモードで起動する指示も、Linuxカーネルをロードする前のこのタイミングで指定できます。

GRUBが起動した後、Windowsの起動を選択することもできます。この場合、GRUBからWindowsがインストールされているパーティションの先頭部分(起動セクタ)を読み込み、Windowsのブートマネージャー(Windows Boot ManagerかNTLDR)に制御を渡す事でWindowsが起動できるようになる、2段階起動になります。LinuxとWindowsのデュアルブート環境を作りたい場合には、このような方式を取ることになります。設定が大変のように感じますが、先にWindowsをインストールしておき、後からLinuxをインストールすると、ディストリビューションにもよりますが、GRUBのインストール時にWindowsも起動できるようにGRUBの設定ファイルを作成してくれるので、試してみると良いでしょう。

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